10/24 CZECH festival 2021

チェコフェスティバル2021に行ってまいりました。




目当ては、やはり人形劇。ステージプログラムの「チェコ人形劇の世界&人形劇上演」と、影絵の制作ワークショップを体験してきました。

「チェコ人形劇の世界&人形劇上演」

チェコの人形劇場や国立の学校について、人形作家の林由未さんがトークを繰り広げました。

チェコの国立の劇場アカデミー学校、DAMUでは、大学に入るために①人形が遣える②歌、ダンス、楽器ができる ことがまず条件だそう。②って後で習うのすごく大変なのでは...!主に舞台美術を学ぶことができるそうです。


人形劇を見るなら、

・スペイブル&フルヴィーネク国立劇場

・アルファ劇場(三銃士の劇団ですね!)

・ナイブニー劇場(人形劇フェスがあるそうです)

・ミノル劇場

・ドラック劇場(施設内に博物館があるそうです)

・ラドスト劇場

・オストラバ劇場

が、あるそうです!すごくたくさん!そしてチェコの子どもは月1くらいで学校みんなで見に行くそう。目が肥えてるのでは。チェコに行った暁には絶対行く・・・

チェコの劇場の話や学校で学べることについて聞く機会ってほとんどなかったので、とても参考になりました。観光向けに人形劇場が紹介されている本はあります。が、人形劇に携わる方の視点が入る紹介になると、人形劇まつりなどの情報も踏まえて話してくださるのでとても満足でした。

「あかずきん」の上演を行ったのは、Divadlo501の谷口直子さん。

ヨーロッパでよくある棒が頭の上についている人形です。ミニサイズでかわいいです。

舞台や小道具まで木でできていて細かい!

一人で歌い、演じ、アコーディオンを演奏し!マルチすぎました。胃のイメージ図とかちょっとシュールなところもあり。テンポのよさがとてもよかった劇でした。

大きいあかずきん(一番上の写真でつるされている子)もいましたよ!

影絵ワークショップ「影絵シアターを作ろう!」

教えてくれたのは先ほどのあかずきんを上演した谷口さん。

「 o smolickovi(スモリーチェク)」という童話の影絵劇のセットを作りました。調べてみるとチェコではポピュラーなお話だそうです。よく絵本や人形劇になっているだとか。日本では、「火の鳥とキツネのリシカ」という題名で児童書として発売されています。

(あらすじ)スモリーチェクは、鹿と一緒に暮らす小さな男の子。ある日1人で留守番をしていると、妖精が中にいれておくれ、と訪ねてきます。スモリーチェクは鹿の言いつけを守って、中に入れないようにして過ごしていましたが・・・

ワークショップでは、実際にお話を演じてくださり、その後制作に移りました。

劇は、手軽にできる感じがするのと同時に、チェコっぽい(見たことないけど)雰囲気を感じました。絵人形の登場の仕方など、光を意識したところも見られました。

制作では、もう物がかなり用意されていて至れり尽くせり!

黒い厚紙にはレーザーカッターで切られた絵人形が!レーザーできれいな曲線を作るんですね。というかこんな厚紙が売っているんですね~。スマホスタンドまでできていて、身近なもので劇が楽しめるんだよ!というメッセージを感じ取りました。

(こんな絵人形ができました)



スマホのライトでいろいろ映してみました。上の字が切れてしまっていますが・・・

また、全部収納できるように考えられた箱のつくりになっています。すごい。

子どもたちが鹿の角に黄色のセロファンを貼っていたり、影がよく映る場所を見つけて遊んだりする様子も見られました。その豊かな行動をいいね!と記録する谷口さん。

家で台本練習します。素敵な時間をありがとうございました。


都会まで出てきて、にぎやかさにドキドキしましたが、とっても充実した人形劇に浸る時間になりました~