デフ・パペットシアターひとみさんの「BOXES/じいちゃんのオルゴール♪」を観てきました!
2回目の観劇でして、前回はオリセンのTYAアジアフェスで観たのかな...?
今回の会場は少し役者さんと近くて、呼吸や息遣いまで聞こえました。音楽に邪魔されない、とてもいい劇です。
BOXES(ぼくすぃーず)
音楽に合わせて動き出します。大小さまざまな箱です。
時には演奏している人のぎりぎりまで動いたり、止まったりします。
はこが生きて自分で動いているんじゃないかと思うくらいです。
これをタイミング合わせている役者さんたちがすごいですよね。
じいちゃんのオルゴール♪
あらすじ:男の子が女の子に恋をしました。しかし気持ちをなかなか伝えられず...ある日オルゴールを送ります。幸せな気持ちになった2人。戦争時代、戦後、昭和の高度経済成長期、現代...と変化していく中で家族は...
青い箱が、何を表しているのか考えるのが楽しい。テレビ、冷蔵庫、自動車、はたまたビル、携帯...思わず「それね!」とつぶやきそうになります。
骨箱が家になる変化も面白いし、手回し脱水機にかけられる赤ちゃんとか人形劇でしかできない表現も見られます。
内容的には、小さい子ももちろんいいけど、戦争の赤紙の意味や3種の神器が分かる小学生や中学生が観たっていいですよね。子どもにもっと広まってくれ...
この作品で一貫しているのが、「はこ」なんですよね。しかも2つの作品がスパっと切れているわけではなく、続きかのようにじいちゃんのオルゴールが始まる。この流れも好きです。
しかも、現代への風刺のようなところもあり、それも好き。子どもが疲れ果てたお父さんの上をマリオみたいに跳んでいくし。
あと音も面白いんです。カホン、マウイマリンバでBGM,効果音もサウンドホースとか見慣れなくて(知らないだけかもしれないですが)面白い楽器が多いです。
オルゴールの優しい音色が心にしみる、家族のお話だと思いました。
パンフレットもメッセージ性をとても感じます。観てよかったと思った劇でした。
次は百物語を楽しみにしています。